インプラントで痛みや腫れ
インプラントトラブル読売新聞
読売新聞 2012年7月26日 記事

インプラントのトラブル
神経傷つける可能性
対処次第で回復早く

失われた歯の代わりに、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込むインプラント治療。 手術で神経を傷つけたり、上顎の骨を突き破ってインプラントが副鼻腔に入ってしまったりするトラブルも、ごくまれだが起こっている。

手術は、2回に分けて行う場合、まず歯がなくなった部分の歯肉を切開し、顎の骨にドリルで穴を開け、チタン金属製の人工歯根(インプラント)を埋め込む。

3~5か月に固定されたら、人口の歯を取り付け、かみ合わせを調整する。

10年以上問題なく使用できる割合は9割以上とされる。

歯科診療所の約2割で行われている。

治療が普及する一方で、手術によるトラブルも生じている。

日本顎顔面インプラント学会が、大学病院の口腔外科など79施設にアンケートした結果(74施設が回答)によると、歯科医院などでの手術で生じた障害の治療をした例が、2009年~11年の3年間で421例あった。

このうち最も多かったのは下顎の神経損傷で、153件だった。

下顎には神経や血管が通る細い管(下顎管)があるため、届かない長さのインプラントを選ぶ。

しかし、CT(コンピュータ断層撮影)に画像の読み誤りやドリルの操作の誤りで神経を傷つけると、下顎や下唇などの触覚にまひが生じる。

東京歯科大教授の矢島安朝さん(口腔インプラント学)は、「下顎管までドリルが届かなくても、インプラントが近すぎると神経を圧迫し、まひをひき起こすことがある。

顎の骨は、歯がなくなって時間がたつにつれ、高さや厚みがなくなり、安全な距離を取るのが難しいケースがある」と説明する。

神経まひは、対処が早いほど回復する可能性が高い。

まひの程度と範囲を検査し、CT画像でインプラントが神経に接していれば、手術で取り除く。

治療は、神経の回復に効果があるビタミンB12製剤(メコバラミンなど)を服用する。

また首の骨近くの神経(星状神経節)に局所麻酔薬を注射し、神経への血流を増やして再生を促す治療もある。

重症の神経損傷の場合は、神経を縫い合わせたり移植したりする手術をする。

上顎の場合では、鼻の穴に通じる副鼻腔の一つの上顎洞に、インプラントを誤って押し入れてしまうケースが同学会調査で63件あった。

上顎の骨は下顎に比べて高さがなく、軟らかいため、インプラントが固定しにくいケ―スがある。

上顎洞に深く入ったインプラントは、歯茎の上を切り開き、上顎洞に通じる穴を開けて取り除く。

一般の歯科診療所では対処が難しい、全身麻酔で行う手術になる。

矢島さんは「トラブルに対し、様子をみることを勧める歯科診療所もあるが、早く治療したほうがいい場合もある。

主治医と相談して、専門的な治療ができる大学病院のインプラント科た口腔外科を受診してほしい」と話している。

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