歯槽膿漏、歯周病と活性酸素の関係
歯槽膿漏、歯周病と活性酸素の関係について
歯槽膿漏,歯周病と活性酸素生活習慣病

ご存知の方も多いと思いますが、歯槽膿漏、歯周病は世界で最も患者数が多いとも言われる感染症です。

厚生労働省によれば、日本でも7割の方々が歯周病にかかっています。

この歯周病。かつては単に歯周病菌が原因と思われていたのですが、近年の研究で 全身の免疫力低下(免疫不全)が、歯周病の原因に大きく関係していることがわかってきました。

そして、その免疫力低下に活性酸素が大きく関与しているのです。

活性酸素が歯槽膿漏、歯周病を引き起こすメカニズム
歯槽膿漏,歯周病と活性酸素歯槽膿漏

私たちの身体に精神的、肉体的なストレスがかかると、交感神経が緊張し、歯茎の血管を含む末梢血管に収縮が起こり、血流が悪くなります。

(つまり歯茎に血液を送っている血管が縮んで、血液の流れが悪くなるのです。)

歯茎の血液の流れが悪くなると、私たちの身体の免疫システムは機能が低下してしまうので、結果として、お口の中の歯周病菌が増えます。

そこで白血球の中の細菌を貧食する顆粒球と呼ばれる血液成分が、歯周病菌をやっつけるために歯茎の組織に集まり増加し、活性酸素を出して歯周病菌を退治してくれるのです。

ところが、この顆粒球が過剰に集まるため、顆粒球の出す活性酸素が歯周病菌を退治するたけでなく、歯茎の組織を破壊してしまい、結果として歯周病が発症し、進行してしまうわけです。

(活性酸素を出した後の顆粒球は、その場で死んでしまうので、その死骸が膿として出てきます。)

歯槽膿漏,歯周病と活性酸素メカニズム

こうして活性酸素によって破壊された歯茎の組織は炎症を起こし、うっ血というさらに血液の流れが悪い状態になり、それによってまた顆粒球が集まって活性酸素を出すという悪循環を繰り返して、歯周病が進行していくのです。

活性酸素とは

活性酸素は、呼吸を通して酸素を消費する過程で絶えず生成されている物質で、簡単に言うと酸素の中でも特に酸化力が強い酸素のことです。

活性酸素は外部から侵入した細菌を殺菌するなど私たちの身体の中で重要な働きをしています。

ところが、活性酸素は酸化力が強いため、細胞を傷つけやすい性質があり、一定量を超えると、酸素が鉄と結びつくとさびてしまうように、細胞を傷つけ身体をさびさせてしまい、糖尿病、高血圧、動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病をはじめとする様々な病気やシミ、シワといった老化現象を引き起こします。

通常、活性酸素の適正量は体内酸素の2~3%ですが、激しい運動、細菌やウイルスの感染、ストレス、食品添加物、大気汚染、たばこ、肥満 、生活環境の劣化などにより増加すると言われています。

●活性酸素が引き起こすといわれる病気

糖尿病・歯周病・高血圧・動脈硬化・脳血管障害(脳出血や脳梗塞)・老人性痴呆・虚血性心疾患(心筋梗塞)・脳梗塞・虚血(血流障害)・腫瘍(がん)・白内障・アトピー性皮膚炎・胃炎・肝炎・関節炎・各種炎症・薬剤障害(薬剤性肝臓障害など)・農薬中毒(パラコート中毒など)・自己免疫疾患・ストレス性かいよう・エイズ・パーキンソン病など。

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