歯科インプラント トラブル急増の理由
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NHK「クローズアップ現代」2012年1月18日放送

歯科インプラント トラブル急増の理由

自分の歯のようにしっかり噛める画期的な治療法として、

歯が抜けた人の1割に普及しているという歯科インプラント。

ところが、顎の骨に金属の土台を埋め込む手術をする際、

歯科医師のミスや技量不足のために大量出血したり、

麻痺が残ったりするトラブルが相次いでいます。

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自分の歯でしっかり噛む喜びを取り戻せるインプラント治療。

だが、手術の際に神経を傷つけたり、骨を突き抜けるなどのトラブルが急増し、国民生活センターは、先月、過去5年間で2000件の相談が寄せられたと発表した。

虫歯や歯周病などで歯を失った時、最も利用される治療法は、保険が適応される入れ歯だが、今、歯を失った人の10人に1人が保険が使えない、全額自己負担のインプラント治療を選んでいる。

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インプラントは、顎の骨を削って、ネジ状の金属を埋め込んで土台を作り、その上に人口の歯を取り付ける治療。

インプラントは入れ歯に比べて、元の歯と同じように噛め、周りの歯の負担も少なく、うまくいけば長期間利用できる。食事をおいしく食べ、生活の質を向上させ、高い満足感が得られるとあって、広がっている。

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ところが、インプラント治療を受けた後、痛みで夜眠れなくなった、食べ物が噛めず体調を崩した、唇や歯茎の麻痺が残ったなど、日常生活に影響を及ぼす問題を訴える人々が相次いでいる。

手術中に顎の動脈が切れ、患者が死亡する事故も起きた。

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神奈川県内に住む70代の女性は、3年前に右の奥歯2本を入れ歯にしていたが、自宅近くの歯科医院の医師から『インプラントなら、自分の歯のように噛めて、おいしい物が食べられる』と勧められて、インプラント治療を受けた。

『健康でも何でも、食べるのが基本だから、歯を治そうと思って治した』と患者さん。

ところが、治療直後、右側の唇から顎にかけて、しびれて感覚がなくなる症状が現れる。手を添えなければ、食べ物が口からこぼれてしまうようになり、さらに無意識に唇を噛み、たびたび出血してしまうようになった。

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『ごはんも食べられないし、2キロぐらい痩せた』と患者さん。

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この女性の場合には、インプラントが下顎の神経を圧迫し、しびれを引き起こしていた。3年経った今も、症状は改善していない。

現在女性を治療している歯科医師は、最初の治療でミスがあったのではと指摘する。

『骨の量から考えると長いインプラントを埋め込むのには無理がある』と現在の歯科医師。

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インプラントのトラブルは、上顎の場合、比較的骨が薄いので、インプラントが突き抜けてしまい、炎症に至ることがある。下顎の場合には、骨の中を通る神経などを傷つけてしまう恐れがある。

トラブル急増の背景には、歯科医師の技量不足がある。

インプラント治療に失敗した経験を持つ40代の歯科医師は、大学にはインプラントの授業はなく、これまでに学んだのはインプラントメーカーが主催する4日間の講習会だけだった。

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『自分の力量では難しい患者にもインプラントを入れようと、少しむちゃな部分があった』と歯科医師。

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技量が不十分な歯科医師のトラブルは全国に広がっている。

全国の歯学部がある大学などを対象に行ったアンケート調査では、治療後に不具合を訴えて、大学病院などを訪れた患者はこの2年半で2700人以上に上った。

その内、歯科医師の技術や知識不足が原因となっているケースは86%

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さらに、難しいケースへの無理な治療が原因になっている場合も76%あった

無理な治療の背景には、歯科医院の経営環境の悪化がある。

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患者の数が限られている中、歯科医院は年々増え続け、現在では、コンビニエンスストアの1.7倍もあり、競争も激しい。

そんな中、インプラント治療は歯科医師が自由に金額を決めることができるため高い収益が得られる。

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インプラント治療を導入して、経営が大きく改善した歯科医師は、『インプラントを患者にやってもらわないと経営が成り立たない。インプラントは歯科医師の救世主。打てば打つほど歯科医院はうるおう。』と言う。

中には、抜く必要がない歯を抜いてまで、インプラント治療が行われたと訴える人も。

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この男性は、以前、2本だけをインプラントにしようと考えたが、歯科医師から、インプラントにした方が長持ちすると勧められ、さらに8本抜くことにした。

ところが、手術が失敗し、500万円の治療費を失うことに。

『なんで、あんな立派な歯を抜いちゃったのか。歯科医師のモラルの低下を感じる。』と患者さん。

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『安全なインプラント治療を受けるためには、十分な技量や経験があり、各種の事前検査をきちっとする医療機関を選ぶこと。そして、なにより結論を急がせない医療機関を選ぶことが大切』と専門家は言う。

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