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ブリッジ治療は、昔からある歯科の治療法ですので、ほとんどの方は、どのような治療法か、ご存じか、もしくは用語を聞いたことはあると思います。 ただ、世間一般では、ブリッジにすると歯が悪くなる。土台にした歯が虫歯になる。などあまり評判が良くない話も少なくはありません。 しかし、ブリッジは昔からある治療法ゆえに、長年の臨床実績もあり、数々の研究もされている治療法ですので、適切な方法で行えば、長年の使用にも耐えられる治療法です。 ブリッジ治療とは、なんらかの理由により、抜歯になってしまった歯の間を埋めるために、両隣の歯を削り、その両隣の歯の根を橋げた(土台)にして、被せ物の歯の橋をつくる治療法です。 一般の方々にも、よく知られているブリッジ治療ですが、ブリッジを取り外しの入れ歯と混同されている方もよくいらっしゃいます。 取り外しの入れ歯と違うところは、削った歯に人口の歯を接着剤で接着するので、噛んでも入れ歯のようには動かず、以前の歯とほぼ同じような感覚で食事が出来ることです。 また、入れ歯のようにバネなどが無いため、セラミックの被せ物など、白い材料でブリッジを作れば、見た目にも自然です。 世間一般では、ブリッジにすると歯が悪くなる。土台にした歯が虫歯になる。などあまり評判が良くない話も少なくはありませんが、ブリッジ治療の基本を守って、ブリッジ治療をすれば、長年の使用にも耐えられるブリッジが出来る可能性があります。 ●ブリッジの土台の歯の必要本数 ブリッジ治療の基本中の基本は、ブリッジを支える土台(橋げた)の歯の本数です。ブリッジは、そのブリッジの歯の総本数の半分を超える土台を使うことが基本で、これを守れば長年の使用にも耐えられる、しっかりしたブリッジ(橋)が出来る可能性が高くなります。 例えば、歯が1本抜けたブリッジの場合、その両隣の2本の歯を土台にすると、総本数3本のブリッジになります。この場合には土台の本数(2本)は総本数(3本)の半分(1.5本)を超えていますので、基本が守れています。 ところが、歯が2本抜けたブリッジの場合、両隣の2本の歯を土台にすると、総本数4本のブリッジで2本が土台ですので、土台の本数(2本)は総本数(4本)の半分(2本)を超えていません。 この場合には、土台の歯を1本増やし、総本数を5本にすれば、土台の本数(3本)は総本数(5本)の半分(2.5本)を超えていますので、基本が守れます。 また、この本数の計算では、歯の種類や状態、ブリッジの形状によって、土台の本数を半分に計算しなければならない場合や、逆に1.5倍に計算できる場合もあります。 ●土台の歯に使う被せ物の形 ブリッジ治療で使う被せ物の形は、ブリッジにかかる噛み合わせの力に耐える必要から、歯を完全に覆うことが基本です。 なんらかの理由で、詰め物でブリッジの土台を作ることもありますが、ほとんどの場合、詰め物がブリッジにかかる噛み合わせの力に耐え切れず、知らない間に詰め物が歯から浮いてしまい、その下が虫歯になってしまうことが多いのです。 ●ブリッジの材質 ブリッジの使う材料によっても、土台が虫歯になりやすくなったり、なりにくくなったりします。 一般的に、ブリッジに使われる材料には、銀合金、金合金、プラチナ金合金(PGA)、 金合金を内側に使ったセラミッククラウン、高強度セラミックを使ったジルコニアオールセラミッククラウンなど色々な材料があります 。 その中でもジルコニアオールセラミッククラウンは、削った歯との適合にすぐれ、生体親和性、審美性も良く、ブリッジ治療には理想的な材料です。 今まで歯を抜いた後の選択肢は大きく分けて、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類でした。しかし、入れ歯は違和感が大きい、ブリッジは歯を削らなければならない、インプラントはなんとなく怖いなど、それぞれ欠点があり、どれにするか迷う方も少なくありませんでした。 歯を削らないブリッジ ウェルデンツは、基本的には取り外しの入れ歯ですが、その主成分のポリプロピレンの様々な特徴によって、今までの入れ歯の問題点を解決し、取り外しでもブリッジと同じような噛み心地を実現したものです。 |
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