カリエス＆ステインブロッカーは、特殊な溶液によって、歯の表面のエナメル質にあるエナメル小柱と呼ばれる微細な隙間を埋め、着色を付きにくくする、日本独自の特許技術を応用したコーティング剤です。

写真のような着色は歯のクリーニングによって一旦はきれいになりますが、何日も経たないうちに、また着色が付いてしまうという方も多いかと思います。

カリエス＆ステインブロッカーは、エナメル小柱の間を物理的に埋める事によって、着色の原因になる色素のエナメル小柱の間への侵入を抑える事ができるため、歯のクリーニングやホワイトニング後に比較的長く着色を抑える効果が持続します。

また、カリエス＆ステインブロッカーは、エナメル小柱の間を埋める事によって虫歯菌の侵入を防ぐと共に虫歯菌に対しての抗菌効果もあると言われています。

さらに、エナメル小柱の隙間やエナメル質の下の象牙質の細管を埋める事によって、冷たいものや熱いものからの刺激を遮断して、知覚過敏を抑える効果もあると言われています。

カリエス＆ステインブロッカーの【カリエス】は虫歯を意味し、【ステイン】は着色を意味します。

つまり、カリエス＆ステインブロッカーという名前は、虫歯と着色をブロック【防ぐ】するものを意味しています。

カリエス＆ステインブロッカーは、専門名ではPSQ-AMVコートと呼ばれ、水溶性ポリシルセスキオサン(PSQ-AMV)を基材とした日本独自の特許技術を応用した歯面をコーティングするものです。

歯の表面は一見、ツルツルの状態に見えますが、最表層のエナメル質はエナメル小柱と呼ばれる細い柱の集まりでできています。

このエナメル小柱には、柱と柱の間に微細な隙間が存在し、その部分は水分で満たされています。

そのため、歯のエナメル質の表面に虫歯菌を含んだ歯垢（プラーク）などの汚れが溜まると、エナメル小柱の間の水分を介して、隙間に虫歯菌が侵入してしまいます。

また、エナメル小柱の間に入り込んだ虫歯菌は、歯ブラシなどで落とせるものではありませんので、入り込んだ虫歯菌が酸を作ってエナメル質を溶かし、虫歯の原因を作ります。

それに対して、カリエス＆ステインブロッカーは、エナメル小柱の間の水分で満たされている隙間を物理的に埋める事ができるため、虫歯菌が隙間に入り込む事を防ぐ効果があります。

また、エナメル小柱の隙間には、着色の原因になる色素も入り込みますが、エナメル小柱の隙間を埋めると、着色の原因になる色素なども入り込まなくなるため、クリーニングやホワイトニング後の歯の着色を比較的長い間予防する事ができます。

さらに、エナメル質の下には象牙質という歯の組織が存在しますが、歯茎が下がって歯の根が露出すると象牙質がむき出しになるため、知覚過敏を起こす事が少なくありません。

象牙質が露出すると、象牙細管と呼ばれる神経につながる細い管を通して、冷たいものや熱いものの刺激が神経を刺激して、知覚過敏の症状が出てきます。

カリエス＆ステインブロッカーは、この象牙質にある象牙細管を塞ぎ、知覚過敏を抑えるとも言われています。

従来の虫歯予防として、歯の表面にフッ素を塗る処置は広く行われていますが、フッ素にはエナメル小柱の隙間を埋める効果はないため、虫歯予防の即効性は期待できません。

また、シーラントなどの虫歯予防のためのコーティング材は、シーラント自体に厚みがあるため、歯の溝の部分以外に塗ると舌ざわりが悪かったり、噛み合わせ部分のコーティングが剥がれやすいなどの問題がありました。

カリエス＆ステインブロッカーは、フッ素塗布やシーラントなどとは違い、電子顕微鏡レベルでエナメル小柱の間の微細な隙間を埋めるため、舌触りなどにも影響がなく、虫歯予防の即効性も期待できると言われています。

また、カリエス＆ステインブロッカーは、電子顕微鏡レベルでエナメル小柱の間の微細な隙間を埋めるため、比較的長期間の着色予防効果が期待できます。

実際、抜歯した歯にカリエス＆ステインブロッカーを塗布して、水ですすぎながら歯ブラシで磨く動作を繰り返した耐久テストでは、１０００回歯ブラシで磨いても、一定量のカリエス＆ステインブロッカーが歯の表面とエナメル小柱間に残っている事が、EDXおよび電子線マイクロアナライザー測定で確認できています。

カリエス＆ステインブロッカーの効果を最大限発揮させるためには、歯の汚れや着色をできる限り完全に取り除いてから、カリエス＆ステインブロッカーを塗布する必要があります。

アクアケアは、特殊な粉末とアルコール溶液を、強力な圧により歯に噴射する事で、歯の細かい汚れや着色を、高いレベルで除去できるクリーニング機器です。

通常のクリーニングは、超音波スケーラーと呼ばれる、機器の先が振動する器具で、水を出しながら行います。

ただ、歯の表面の汚れや着色をガリガリと削り取っていくような処置なので、しみたり痛みを感じるなど、クリーニングが苦手な患者さんも大勢いらっしゃいます。

また、歯の表面を何度も擦るため、場合によっては、歯の表面を傷つけてしまう場合もあります。

それに比べてアクアケアは、超微細な粉末とアルコール溶液で、汚れや着色を吹き飛ばす事ができるため、痛みやしみなどを、あまり感じず、歯を傷つけてしまう事もほとんどありません。