天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年12月4日(3,457 日目)

37歳男性

左下の奥から2番目の歯の歯茎が腫れたため、家の近所のいつも通っている歯科医院へ受診しました。

そしてレントゲンを撮って診てもらったところ、歯の根の周りの骨が溶けている事がわかりました。

その歯は、以前に虫歯で痛みが出て神経を抜いて銀歯を被せていた歯だったのですが、根の内部が腐ってしまい、根の先から膿が出て周りの骨を溶かしていると、先生から言われました。

そのため、周りの歯の骨に影響が出る前に抜歯した方が良いと言われてしまったのです。

また、抜歯後の治療として、インプラントやブリッジを勧められたのですが、インプラントは金属のネジが骨の中に埋め込まれるのが、なんとなく受け入れ難い気がしてしまいます。

でも、ブリッジだと両隣のきれいで健康な2本の歯を全部削ってしまうので、それも出来たらやりたくありません。

また、応急処置で抗生物質を服用した後は、腫れが概ね治まってしまったため、余計に抜歯がしたくない気分になってしまいました。

そのため、なんとかして抜歯しないで治療する方法はないものかと、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、左下の奥から2番目の歯は、根の内部が腐って、根の先から膿が出て、根の周りの骨が溶けている状態が認められました。

そこで、CTスキャンで立体的に精密検査を行ってみたところ、根の再治療を正確に行えれば、根の周りの骨の溶けを回復できる可能性がある事がわかりました。

そのため、根の治療を顕微鏡で行う根管治療専門医で根の再治療を行い、抜歯しない事にしました。



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