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歯科治療時に撮影されるレントゲンの放射線被爆量(被ばく量)を気にされる方は多く、特に短期間で何枚もレントゲン撮影をする場合には、とても心配になってしまうと思います。 しかし、デジタルレントゲンの場合には、放射線被爆量が非常に少なく、これは通常生活している間に自然界から受けている自然放射線量の1年間分と比べても、極めて微量です。 デジタルレントゲン装置では、一般的なデジタルカメラと同じように、レントゲンフィルムの代わりにCCDセンサーを使ってレントゲン写真を撮影します。 このCCDセンサーの感度が従来までのレントゲンフィルムよりも高いので、レントゲンの放射線被曝量が従来のレントゲンフィルムを使ったレントゲン装置に比べて1/4から1/10程度になるからです。 ご存知のように、人間は通常生活している間に自然界からの自然放射線で被爆しています。 その量は、年間で平均約1.5~2.4ミリシーベルトと言われていますが、歯科のデジタルレントゲン撮影の1枚の放射線被爆量(被ばく量)は、約0.01ミリシーベルト、全体的なパノラマレントゲン撮影でも、約0.03ミリシーベルトですので、自然放射線の量と比較しても、非常に微量です。 ●放射線とは 電磁波や各種粒子線の総称です。電磁波には、電波、超短波、赤外線、可視光線、X線、ガンマー線があります 粒子線には、α線、β線、陽子線、中性子線、重陽子線、重粒子線、中間子線があります。 ●放射能とは 放射線を出す性質や能力の事で、その強さの単位をベクレル(Bq)と言います。 *ベクレルは、ウランの放射能を発見したアンリ ベクレルにちなむ。 ●放射性物質とは 放射線を出す物質です。 ●シーベルト(Sv)とは 人体に与える放射線の影響の単位です。 *シーベルトは、放射線防護の研究で功績のあったロルフ マキシミリアン シーベルトにちなむ。 ●病院で利用されている放射線には レントゲン診断におけるX線、核医学でラジオアイソトープの主としてガンマ線、放射線治療ではX線、電子線(リニアック)とガンマ線(コバルト)があります。 |
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