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インプラント治療は、人口の歯の根を直接骨に埋め込んで、その上に歯を作る治療方法です。 インプラント治療は、うまく治療が出来れば、入れ歯と違い、取り外しはしませんので、入れ歯よりも快適で、しっかり食べ物が噛めるようになります。また抜いた歯の両側の歯を削って橋をかけるブリッジと違い、単独で歯が作れるので、両側の歯を削る必要がありません。 ただ、近年では一般の歯科医院でも、多く行われるようになってきたインプラント治療ですが、それにともなって、少なくない数のインプラント治療のトラブル症例も出てきていますので、インプラント治療には注意が必要です。 また、従来までは、埋め込みから実際の歯が入るまでに数ヶ月かかっていたインプラントですが、近年では、重度な歯槽膿漏の方や総入れ歯の方々のためにインプラントを埋め込んだ当日に理想的な仮の歯をつくる治療法が開発され、食事が出来なかった方々が、一日で噛める歯を手に入れることも可能になってきました。 歯が無いところはすべて対象になりますが、大まかに書くと以下の2点が適応条件となります。 インプラントを支える骨が十分にあること インプラントを埋め込むには、埋め込む場所に高さ、厚さ共に、最低でも1~1.5cm以上の骨があることが条件になります。また骨密度がある程度、密でなければなりません。 歯の清掃状態を常に良く保てること つまり歯磨きがしっかり出来るかどうかです。インプラントは普通の歯と違ってインプラント体が直接骨から歯茎を貫通して立ち上がっていますので、歯茎と接している部分に炎症が起き易いのです。骨とつながっていますので、炎症が骨に広がる可能性も非常に高く、気をつけなければなりません。 インプラントの周りで炎症が一度でも起きてしまうと、インプラントの寿命はいっきに縮まってしまいます。インプラントの周りだけでなく、お口全体を常にきれいに保つことが絶対条件です。 従来であれば、インプラントの周りの歯茎のメインテナンスは定期的な歯科医院でのお掃除や、歯磨きを念入りに行う程度しか、対策がなかったのですが、最近、次亜塩素酸電解除菌水で、インプラントの周りの歯茎のメインテナンスを行う方が増えてきて、効果が出ています。 次亜塩素酸電解除菌水は、口の中の虫歯菌や歯周病菌、そして歯垢を、毎日20秒間うがいすることにより、ほぼ分解除菌洗浄することが出来る口腔洗口液です。 強い除菌力に反して、体への影響はほとんどなく、虫歯予防、歯槽膿漏、歯周病治療の全く新しい治療法として、今、注目されています。 インプラント治療は比較的新しい治療なので、注意しなければならないことがあります。 事前の診査、診断をしっかり行う インプラントを埋め込む良質な骨が十分にあるかどうか、患者さんが長期的に歯磨きが出来るかどうかなどはもちろんですが、それ以外にインプラントを埋め込む正確な位置の割り出し、どのくらいの長さのインプラントを埋め込むか、インプラントの歯と現在残っている歯の噛み合わせをどのようにするかなど、事前に治療計画全体を詳細に検討しておく必要があります。 特に埋め込み部位の位置決めをしっかり計画しておかないと、インプラントは入ったけれど、おかしな位置に歯が出来てしまったというようなことになります。 Dr.が外科の知識と手技に精通している インプラントの埋め込みは手術なので、歯科医師に口腔外科の知識と技術が必要です。 普通の歯科医師は、抜歯くらいは難なく出来ますが、インプラントの埋め込みのように大きく歯茎をめくって骨を削るような処置は、日常的にはほとんどしていません。 インプラントの埋め込みは、 インプラント専門医、もしくは口腔外科専門医、歯周外科専門医などインプラントと外科の知識と手技に精通しているドクターが行ったほうが安全で、確実になります。 上記の注意を怠ると、インプラント治療が様々な原因でトラブルになることもあります。 今まで歯を抜いた後の選択肢は大きく分けて、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類でした。しかし、入れ歯は違和感が大きい、ブリッジは歯を削らなければならない、インプラントはなんとなく怖いなど、それぞれ欠点があり、どれにするか迷う方も少なくありませんでした。 歯を削らないブリッジ ウェルデンツは、基本的には取り外しの入れ歯ですが、その主成分のポリプロピレンの様々な特徴によって、今までの入れ歯の問題点を解決し、取り外しでもブリッジと同じような噛み心地を実現したものです。 インプラント埋入時 左下の奥歯に入れ歯をしていた方です。 入れ歯がいやでほとんど使用していなかったので、インプラントにすることにしました。 写真はインプラント を2本埋め込んで、骨に結合するのを待っている期間です。通常この待ち期間は3~4ヶ月になります。 インプラントの埋め込み手術は、 万全を期すためインプラント専門医にお願いしています。 インプラント治療後 右の写真はインプラントの上に歯を作ったところです。 噛み合わせの診断から、インプラント以外の以前からあった被せ物も入れ替えて、最適な噛み合わせを作っています。 また、治療後は次亜塩素酸電解除菌水を使用していただくことで、治療後も インプラントと歯茎の良い状態を長く保っています。 インプラント治療前 上の歯の全体的なひどい虫歯の治療でいらしたかたです。 写真は、ひどい虫歯の治療が完了した時点の写真ですが、左奥の歯が残せなかったため、インプラントを使用して歯を作ることにしました。 インプラント治療後 インプラントを使用して左奥の歯が完成したところです。両方の奥歯がそろったので、食べ物も良く噛めるようになりました。 また、治療中に次亜塩素酸電解除菌水とプラズマレーザーを使用した虫歯菌と歯周病菌の、ほぼ完全な殺菌を行いました。 治療後は次亜塩素酸電解除菌水を使用していただくことで、お口の中に虫歯菌と歯周病菌が居ない状態を保つことによって、 治療後もインプラントと歯茎、歯の良い状態を長く保っています。 インプラント治療前 写真右奥の治療にいらした方ですが、歯の根が残せなかったため、インプラントで歯を作ることにしました。 インプラント治療後 インプラントを使用して右奥の歯が完成したところです。 両方の奥歯がそろったので、食べ物も良く噛めるようになりました。 治療後は次亜塩素酸電解除菌水を使用していただくことで、お口の中に虫歯菌と歯周病菌が居ない状態を保つことによって、 治療後もインプラントと歯茎、歯の良い状態を長く保っています。 短期間で噛めるインプラント治療前 上顎の部分入れ歯の調子が悪いとのことで、いらっしゃった方です。 拝見すると、部分入れ歯が歯茎に合っておらず、部分入れ歯のバネをかけている歯がかなり揺れていました。 また、奥歯が無いことによって、全体の噛み合わせが低くなっていて、上の前歯に噛み合わせの力が集中してしまい、前歯もすべて揺れていました。 レントゲン診査の結果、上顎は、歯を支えている骨の状態が悪かったのですが、様々な処置をすれば、前歯2本、奥歯2本の計4本は残せることがわかりました。 この4本を残して新たに大きな部分入れ歯を作る選択肢もありましたが、患者さんが、もう入れ歯は入れたくないとのご希望でしたので、思い切ってこの4本を含む上顎すべての歯を抜いて、短期間で噛めるインプラント治療を行うことにしました。 また、インプラント治療は、短期間で噛めるインプラント治療の臨床実績が多数ある、インプラント専門医に依頼して行うことにしました。 短期間で噛めるインプラント治療後 右は治療後の写真です。 この写真は手術から4ヶ月後に本物の歯を入れたものですが、上顎のすべての歯を抜歯して、同日に4本のインプラントを埋め込み、仮の歯をいれた手術当日も、写真と似たような状態になり、当日から、やわらかい物なら噛めるようになりました。 下顎は抜く歯はなかったのですが、歯槽膿漏が進んでいましたので、歯茎の処置をした後、すべての歯を差し歯でつなぐ、ブリッジ式の差し歯にして、上顎との噛み合せのバランスを取りました。 向かって左側の下顎は通常のインプラント治療をしましたので、入れ歯が完全になくなりました。 短期間で噛めるインプラント治療後 以前の部分入れ歯をしていたときは、入れ歯のバネが見えたり、歯が汚かったりで、人前で歯を見せて笑うことは出来なかったそうですが、今は何でも食べられて、毎日笑顔で過ごされているとのことです。 また、口元に張りが出たため、若返ったとご家族やお友だちに言われているそうです。 |
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