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顎関節症は、現代病のひとつとして、最近特に多くの方に見られるようになってきました。 顎関節症は、下顎の関節頭が頭蓋骨にある関節円盤に不均等にあたることによって、関節全体に負担がかかり、雑音や痛み、口が開かなくなるなどの症状が起こる病気です。 顎関節症は、関節の病気なので歯科の専門分野の中では、口腔外科に分類されます。 口腔外科での顎関節症の治療は、関節に電気的な刺激を与えるマイオモニターといわれる治療、歯にはめるスプリントを作る治療、関節を手術する治療などがあります。 顎関節症治療のスプリントは一般の歯科医院でも簡単に作れるので、試された方も多いと思います。 ところが、顎関節症のこれらの治療では手術も含めて、顎関節症を完治させることは難しい場合が多いのです。 顎関節症の原因については諸説ありますが、多くの場合、歯の噛み合わせがなんらかの要因によりずれてしまい,下顎が不均等に動いて顎関節に負担をかけていることです。 下顎が左右のどちらかにずれて顎関節症になっている 下顎が左右のどちらかに不均等にずれてしまい、顎関節に負担をかけて顎関節症になっている状態です。この状態は簡単に自分で確認できます。 歯を噛み合わせて鏡を見てみると、上の歯の真ん中の線と下の歯の真ん中の線(以後正中線と言います)がまっすぐであれば、下顎はずれていませんが、下顎の正中線がどちらかにずれていると、顎がずれている可能性が高くなります。 上下の噛み合わせが低くなって顎関節症になっている 上下の噛み合わせが全体的に低くなって、下顎が後ろにずれてしまい、顎関節に負担をかけて顎関節症になっている状態です。 この状態もおおよそ自分で確認することは可能です。歯を噛み合わせて鏡を見てみると、通常下の歯は上の歯に上から1/3程度覆われて、歯茎から2/3くらいが見える状態になります。 ところが、噛み合わせが低くなって下顎が後ろにずれているときは、下の歯が上の歯に2/3以上覆われてしまい、下の歯はほとんど見えなくなってしまうことが多いのです。 |
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