インプラントのトラブルや失敗の治療法
インプラントのトラブルや失敗について
インプラントトラブル失敗の治療法(図)

インプラント治療はチタンなどの人口の歯の根を直接骨に埋め込んで、その上に歯を作るものです。

近年では、どの歯科医院でも積極的に取り入れる方向に向かっていますし、雑誌やTVなどマスコミでも取り上げられることが多く、それに関する書籍なども数多く出版されていますので、ご存じの方も多いと思います。

ただ、それらの情報には、インプラント治療の利点を数多く上げている物は多いのですが、インプラントのトラブルや失敗などについては、 あまり詳しくは触れられていません。

インプラントのトラブルや失敗の実情

もちろん、多くのインプラント治療は成功していますが、インプラント治療が一般的になってきた近年では、それと比例して少なくない数のインプラントの トラブルや失敗症例が出てきています。ではどんな状態がインプラントのトラブルや失敗なのでしょうか?

インプラントトラブル失敗の治療法(実情1)	インプラントが骨に固定(癒着)しないインプラントのトラブルや失敗

インプラントは、埋め込んでからある程度の期間を経て、骨に固定(癒着)することによって、歯の根と同じように、被せ物を支えることができるようになりますが、インプラントが骨に固定(癒着)せず、抜けてしまうことがあります。

ただし、このタイプのインプラントのトラブルや失敗は、インプラント治療の創成期にはよくありましたが、近年ではインプラント自体の技術進歩により、少なくなっています。

インプラントトラブル失敗の治療法(実情2)インプラントの周りの歯茎が腫れるインプラントのトラブルや失敗

 

インプラントが、うまく骨に癒着して、上の被せ物も完成して、しばらくは調子良く噛めている場合でも、しばらくするとインプラントの周りの歯茎が腫れてしまったり、出血が出てくることがあります。

これは、インプラントが固定(癒着)した骨が何らかの原因により部分的に吸収(溶ける)してしまうことにより、歯茎に炎症が起こることから起こります。

インプラントトラブル失敗の治療法(実情3)インプラントが骨を突き抜けてしまうインプラントのトラブルや失敗

 

上顎の奥歯の骨は、その上に上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる骨の無い空間があるため、骨が薄いのですが、そこにインプラントを埋め込むときに、誤って骨を突き抜けてしまうと、インプラントが上顎洞へ入り込んでしまい、大きな手術をしないと取れなくなってしまいます。

インプラントトラブル失敗の治療法(実情4)インプラントが神経に触れて麻痺が起こるインプラントのトラブルや失敗

下顎の奥歯の骨の下には、下歯槽神経(かしそうしんけい)と呼ばれる太い神経の管が通っているのですが、この神経にインプラントが触れて、神経を圧迫したり、傷つけてしまうと、下顎の半分が麻痺を起してしまいます。

インプラントトラブル失敗の治療法(実情5)インプラントのネジが歯茎から出てしまうインプラントのトラブルや失敗

インプラントが骨に固定(癒着)しても、インプラントの一部のネジが歯茎から出てしまうことがあります。 これは多くの場合、骨が十分に無い部分にインプラントを埋め込んだ場合や、薄い骨の部分にインプラントを埋め込んだ時、薄い骨が、インプラント手術の影響で溶けて(吸収して)しまうことなどにより起こります。

 

インプラントトラブル失敗の治療法(実情5)インプラントの被せ物が外れてしまうことによるインプラントのトラブルや失敗

骨の中のインプラント自体には、あまり問題がない場合でも、その上の被せ物が外れてしまうことがあります。 1度や2度なら大丈夫ですが、何回も外れる場合には、何らかの根本的な問題がある場合があります。

 

インプラントトラブル失敗の治療法(実情6)インプラントの被せ物がうまく噛めないことによるインプラントのトラブルや失敗

インプラントが、うまく骨に固定(癒着)して、上の被せ物も完成して、一見なんの問題も無いように見える場合でも、どうもうまく噛めないということがあります。 これは多くの場合、インプラントの埋め込み位置の問題と全体の噛合せの問題により起こります。

インプラントのトラブルや失敗の原因

インプラントの失敗は、患者さんの日々の歯ブラシの頻度や、骨の状態など、患者さん側に原因がある場合もありますが、インプラントの失敗の多くは、事前の診断、埋め込み手術、インプラントの位置設計など根本的な問題が原因になっている場合が多々あります。

インプラントトラブル失敗の治療法(原因1)インプラントが骨に固定しないインプラントのトラブルや失敗の原因

インプラントが、骨に固定(癒着) しないほとんどの原因は、インプラントを埋める骨の状態と手術時点での技術や衛生状態の問題がほとんどです。

インプラントが一般的になるに従って、これまでは、外科の知識、経験が豊富な インプラント専門医や口腔外科専門医、歯周病専門医が手術室などで万全の衛生環境の中、行っていたインプラント手術を一般の歯科医師が普通の診療室で行うケースが多くなりましたので、手術の技量や経験などの差が原因で、インプラントが骨に固定(癒着)しないケースが起こることがあります。

また事前のCTスキャンなどで骨の量や密度を確認しないでインプラント手術を行った場合に、骨の量が少ない場合や密度が低い場合には、インプラントが骨に固定(癒着)しない原因になることがあります。

近年ではインプラント自体の技術進歩により、インプラントが骨に固定(癒着)しない失敗は非常に少なくなっていますが、術者の技術の差は、長期の安定性の点でインプラントの寿命に影響を及ぼすことがあります。

インプラントトラブル失敗の治療法(原因2)インプラントの周りの歯茎が腫れるインプラントのトラブルや失敗の原因

インプラントの周りの歯茎が腫れる原因は、歯茎に近い表層部のインプラントが固定(癒着)した骨が吸収(溶ける)して、そこが感染することによって起こります。

多くの場合には、噛合せの関係でインプラントに不適切な噛合せの力が掛った場合に骨の吸収が起こることが多いのですが、最近多く行われるようになってきた抜歯した直後にインプラントを埋め込む即時インプラントなどでも、このような状態になる場合があります。

即時インプラントは歯を抜いた後の骨の治りを予測してインプラントを埋め込みますので、予測がうまくいかないと、インプラントの一部に骨の癒着が起こらないこともあるからです。

また従来のインプラントは、骨の中のインプラントがしっかり骨と固定(癒着)するまで待ってから、被せ物などを制作して、インプラントに噛合せの力を掛けていましたが、最近では、インプラントを埋め込んですぐ噛めるようにする、 即時機能インプラントというものも行われるようになってきました。

この方法でも、噛み合わせの調整がうまく行われないと、骨の一部がインプラントと固定(癒着)しない場合があります。

インプラントトラブル失敗の治療法(原因3)ンプラントが骨を突き抜けたり神経に触ったりするトラブルや失敗の原因

上顎のインプラントが上顎洞に突き抜けてしまったり、下顎のインプラントが下歯槽神経に触って麻痺がおこってしまうトラブルは、術者の技術的な問題もありますが、事前のCT検査を行っておらず、上顎の骨の厚さや下顎の神経の位置を、立体的に把握していないで、手術を行ってしまった時などによく起こります。

 

インプラントトラブル失敗の治療法(原因4)インプラントのネジが歯茎から出てしまうインプラントのトラブルや失敗の原因

インプラントのネジが歯茎から出てしまう原因は、骨が十分に無い部分にインプラントを埋め込んだ場合や、薄い骨の部分にインプラントを埋め込んだ時、薄い骨が、インプラント手術の影響で溶けて(吸収して)しまうことなどにより起こります。 また、前記したように、噛み合わせの過度な力が掛かったり、手術の不手際、即時インプラントの予測失敗などの原因でも、インプラント周りの骨が溶けて(吸収して)しまい、ネジが露出してしまうこともあります。

インプラントのネジが一度歯茎から出てしまうと、もとに戻すのはほぼ不可能なので、処置が非常に難しくなり、完治させるには、インプラントを除去しなければならなくなる可能性が高くなります。

インプラントトラブル失敗の治療法(原因5)インプラントの被せ物が外れてしまうことによるインプラントのトラブルや失敗の原因

インプラントの被せ物が頻繁に外れてしまうのは、土台になるインプラントにも多少の問題があることがありますが、多くの場合、噛み合わせの関係で、インプラントの被せ物に不適切な噛む力が加わるような歯の位置設計をしている場合に起こります。 インプラントの被せ物の歯は、お口の中では、天然の歯の中の一部として、噛み合せをするわけですから、天然の歯と共に、理想的な噛み合わせをさせなければなりません。

ところが、全体の噛み合わせを考えずに、インプラントの被せ物を作ってしまうと、噛み合わせのバランスの関係から、インプラント部分に過度の噛み合せの力が掛かってしまうことがあります。

このような場合、前記したように、骨の中のインプラントと骨が固定(癒着)している部分が溶ける(吸収する)ことがあるのですが、それ以外にインプラントの被せ物が緩んで外れてしまう場合もあります。

インプラントトラブル失敗の治療法(原因6)インプラントの被せ物がうまく噛めないことによるインプラントトラブルや失敗の原因

インプラントの被せ物が、うまく噛めない原因は、多くの場合、インプラントの埋め込み位置の問題と全体の噛合せの問題により起こります。 埋め込み位置の問題は、インプラントの手術には、CTスキャンなどの 骨の事前診査が不可欠なのですが、この診査が不十分な場合、手術時に歯茎を開いてみたら、インプラントを入れる予定の位置に骨が十分に無かったという事も起こりえます。

そうなると、その場で予定とは違う場所や方向にインプラントを入れざるをえなくなり、結果として、インプラントの被せ物の位置が、理想的な噛合せではなくなってしまうことによって起こります。

また全体の噛み合わせの問題は、残っている天然の歯とインプラントの歯の噛み合わせの関係を十分検討しないで、インプラント治療を行うと、結果として噛めないインプラントを作ってしまう可能性があります。また、それによってインプラントのみならず、天然の歯にもダメージを与えてしまう可能性もあります。

インプラントトラブル(失敗)の治療例 (48歳女性)
インプラントトラブル失敗の治療前1
インプラントトラブル(失敗)の治療前

他の歯科医院で、上の左右の奥歯にインプラントを1年前に入れた方です。インプラントの被せ物を入れた直後から、食べ物が良く噛めず、そのうち向かって左側の4本のインプラントを使ったブリッジが緩んできてしまいました。 インプラントを入れた医院で緩んだブリッジを付け直すのですが、何度付け直しても食べ物が良く噛めず、またすぐに緩んでしまうような状態でした。

また、向かって右側の2本のインプラントに隣り合っている天然の歯が常に腫れている状態とのことでした。

レントゲンなどで診査をした結果、インプラント治療がうまくいっていない下記のような様々な原因がわかりました。

インプラントで良く噛めない理由は、全体の治療計画をたてずに、インプラント部分だけを作ったために、すべての歯の噛み合せの高さが本来の噛み合せの高さよりも低くなってしまっていたのが原因でした。

また、インプラントブリッジが緩むのは、噛み合せの関係で、インプラントブリッジに過度の噛み合せの力が掛かることが原因でした。

右側の天然の歯が腫れているのは、レントゲン診査をした結果、インプラントを骨に埋め込む位置と方向が悪く、天然の歯の根までインプラントの一部が達してしまっていて、天然の歯の根を傷つけてしまったのが原因でした。

大きなレントゲン写真はこちらをご覧ください。

インプラントトラブル失敗の治療後1
インプラントトラブル(失敗)の治療後

右の写真は治療後の状態です。 噛み合せの高さを高くするために、インプラント部分だけでなく、従来からあった差し歯などすべての被せ物を作り直し、噛み合せの高さを高くしました。

インプラントで根が傷ついてしまった天然の歯は残念ながら抜歯しましたが、噛み合せの高さと歯並びを理想的な形にしましたので、バランスが良くなり、なんでも噛めるようになりました。

作り直した左側のインプラントブリッジは、全体の噛み合せのバランスが良くなったので、以前のような過度の噛み合せの力が掛かることがなくなり、緩むこともなくなりました。

インプラントトラブル(失敗)の治療例 (43歳男性)
インプラントトラブル失敗の治療(正面)
インプラントトラブル(失敗)の治療前

他の歯科医院で上顎の前歯を抜歯して、インプラントを入れた方です。インプラントの被せ物を入れた直後から揺れて噛めないとの事でいらっしゃいました。

また、インプラントの被せ物を入れる時に、インプラントのネジが歯茎から露出してしまっていて、ネジを隠すために、被せ物に入れ歯の歯茎を作る時に使う赤いプラスチックが付いていて、見栄えが悪く 、気になるとのことでした。

いらした時には、揺れたインプラントの被せ物を固定するために、インプラントの被せ物が応急処置的に左右の差し歯に接着材でつないでありました。

インプラントトラブル失敗の治療(レントゲン)2
インプラントトラブル(失敗)の治療前
(レントゲン画像)

写真は、前歯のインプラントのレントゲン写真です。

抜歯してから骨が出来るのを待たずに、そのままインプラントを埋め込んだので、骨の量があまり無いようで、インプラントが一般的な埋め込み位置よりもだいぶ深く埋め込んでありました。

写真の上の太い灰色の部分が埋め込んだインプラントです。その下の白い太い部分はインプラントの被せ物の部分ですが、両隣の差し歯と比べると、歯の根の先よりもだいぶ上の方にインプラントが埋まっているのが確認できます。

インプラントトラブル失敗の治療(CT)2
インプラントトラブル(失敗)の治療前
(CT画像)

次の写真は、インプラントのCTスキャン像です。

薄い骨(灰色の網状の像)の間にインプラントが埋め込まれているのがわかりますが、インプラントのネジ部分の下2/3の周りには、骨がほとんどありません。

また、インプラントの埋め込み方向に無理があるため、インプラント本体とインプラントの被せ物の取り付け角度が極端に曲がっているのが確認できます。(理想は歯と同じように一直線です)

結局、インプラントの被せ物を外してみると、インプラントは、骨と全く固定(癒着)しておらず、インプラントが簡単に抜け落ちてしまいました。

その後、両側が差し歯だったこともあり、歯茎の治りを待って通常のブリッジを作りました。

インプラントトラブル(失敗)の治療例 (51歳女性)
インプラントトラブル失敗治療例レントゲン3
インプラントトラブル失敗の治療前

他の歯科医院で1年前に上顎の奥歯にインプラントを2本いれた方ですが、インプラントの周りが腫れて痛いとのことで、いらっしゃいました。

レントゲン診査の結果、2本のインプラントは、非常に近い位置に埋め込まれていて、周りの骨が溶けて(吸収して)いることがわかりました。

原因としては、骨の少ない場所に2本のインプラントを埋め込んだことと、2本のインプラントが近すぎて、間の骨に血液が十分供給されなかった可能性が考えられました。

インプラントトラブル失敗治療例CT3-1
インプラントトラブル失敗の治療前
(CT画像)

写真は、右側のインプラントのCTスキャン像です。

薄い骨(灰色の網状の像)の間にインプラントが埋め込まれているのがわかりますが、インプラントの周りには、骨がほとんどありません。

また、 インプラントの埋め込み方向に無理があるため、インプラント本体とインプラントの被せ物の取り付け角度が極端に曲がっているのが確認できます。

インプラントトラブル失敗治療例CT3-2
インプラントトラブル失敗の治療前
(CT画像)

次の写真は、左側のインプラントのCTスキャン像です。

こちらのインプラントの上半分には、骨がありますが、やはり下半分には骨がほとんどありません。しかし、上半分の骨の固定(癒着)状態はあまり良いとは言えません。

ただ、右側のインプラントよりは、埋め込み角度が良かったのか、インプラント本体とインプラントの被せ物の取り付け角度は、直線に近くなっています。

結局、この方の場合、インプラントの両隣の歯が被せ物だったこともあり、インプラントを除去して歯茎の治りを待ってから通常のブリッジを作りました。

インプラントトラブル(失敗)の治療例 (63歳女性)
インプラントトラブル失敗治療例レントゲン4-1
インプラントトラブル失敗の治療例

他の歯科医院で3年前に右下顎の奥歯にインプラントを2本入れて、インプラントブリッジを作った方です。 インプラントブリッジを入れて2年経った時に、2本の内の後ろのインプラントがグラグラし始めて、抜けてしまいました。

そこで、新たにインプラントを埋め込んで、またインプラントブリッジを作る計画を立てたのですが、新しく埋め込んだインプラントがいくら待っても骨と固定(癒着)せず、結局2回埋め込み手術をやり直しました。

埋め込み手術と骨への固定を1年間続けたので、1年間右側が噛めず、左で噛むことをずっと続けていたら、左前歯の負担が増えて、そこもグラグラし始めて、全体の噛み合わせが狂って、顎まで調子が悪くなってしまっていました。

大きなレントゲン写真はこちらをご覧ください。

インプラントトラブル失敗治療例レントゲン4-2
インプラントトラブル失敗の治療例

右の写真はインプラント部分の拡大レントゲン写真です。 右側が、何度も埋め込み手術をやり直したインプラントです。この状態で埋め込み手術から4ヶ月が経っていますが、ネジの下1/4程度しか、骨に埋まっていないのがわかります。

実際のお口の中でも、触るとグラグラ揺れて、インプラントが骨と全く固定(癒着)していないことが確認されました。

この方の場合には、最初のインプラントブリッジから2年間という短期間でインプラントが抜けてしまったことを考えると、最初の段階から骨の量が元々足りないところへのインプラントの埋め込みの可能性が高いと思われました。

ですので、元々骨が無いところへ、何度、再手術をしてインプラントを埋め込んでも、骨に固定しなかったのです。

結局、この方の場合には、右側のインプラントは除去して、左のみに1本のインプラントの被せ物を被せることにしました。

また、噛み合わせのバランスの悪さから歯周病のような状態になってしまった左側の前歯と奥歯についても、ブリッジ式の差し歯を行うことによって、全体の噛み合わせ関係を改善することができました。

インプラントトラブル(失敗)の治療例 (57歳男性)
インプラントトラブル失敗治療例レントゲン5
インプラントトラブル失敗の治療前

他の歯科医院で2年前に上顎の奥歯にインプラントを2本いれた方です。 半年前からずっとインプラントの周りが腫れて、いらっしゃいました。

レントゲン診査の結果、2本のインプラントの周りの骨が半分程度溶けて(吸収して)いるのがわかりました。

また、この方のインプラントの被せ物は、基本的にインプラントの被せ物では行ってはいけない天然の歯と繋いだ状態で被せ物が作られていました。

天然の歯とインプラントを繋いではいけない理由は、天然の歯とインプラントでは、骨に埋まっている状態が根本的に違うことが理由です。

骨の中にしっかり埋まっているように見える天然の歯は、実は歯根膜という細かい繊維で骨と繋がっています。それに対してインプラントは、骨に完全に固定(癒着)することによって、骨と繋がっています。歯根膜は繊維の集まりなので、噛んだ時に延び縮みして、歯がわからない程度に動いているのです。

歯と歯周組織の構造については、こちらをご覧ください。

骨の中で動く天然の歯と、動かないインプラントを繋いでしまった場合、天然の歯の動きがインプラントに伝わり、インプラントの周りの骨が溶けて(吸収して)しまうのです。

この方のインプラントの被せ物は周りの3本の天然の歯と繋いだ5本繋ぎの被せ物でした。

この場合、噛むたびに、インプラントを中心にして、5本繋ぎの被せ物がシーソーのように動き、インプラントの骨を溶かして(吸収して)しまった可能性が考えられました。

大きなレントゲン写真はこちらをご覧ください

インプラントトラブル失敗治療例CT5-1
インプラントトラブル失敗の治療前
(CT画像)

写真は、左側のインプラントのCTスキャン像です。

薄い骨(灰色の網状の像)の間にインプラントが埋め込まれているのがわかりますが、骨がある方向とインプラントの埋め込み方向が少しずれているのがわかります。

それにより、インプラントの左側には、骨がほとんどありません。

おそらくインプラント手術の際に、インプラントの埋め込み方向でなんらかの問題があった可能性が高いと考えられます。

インプラントトラブル失敗治療例CT5-2
インプラントトラブル失敗の治療前
(CT画像)

次の写真は、右側のインプラントのCTスキャン像です。

こちらのインプラントも、骨がある方向とインプラントの埋め込み方向が少しずれているのがわかります。

またインプラントの上の部分に骨が無くなっている部分があるのも確認できます。

この方の場合、インプラント除去をすると、骨を大きく失う可能性が高く、再度の部分的なインプラントは難しかったことと、患者さんが入れ歯を避けたいとの要望が強かったことから、短期間で噛めるインプラント治療で、お口を全体的に再治療をしました。

短期間で噛めるインプラント治療法についての詳細はこちらをご覧ください。

インプラントのトラブルや失敗で来院された患者さんの声はこちらをご覧ください。

2011年11月17日放送のNHKニュース「おはよう日本」にて
インプラントのトラブルについての実態が紹介されました。

番組の詳細についてはこちらをご覧ください。

2012年1月18日放送のNHK「クローズアップ現代」にて
インプラントトラブル急増の理由が紹介されました。
番組の詳細についてはこちらをご覧ください。

2012年4月21日発行の読売新聞にて
インプラントのトラブルについての実態が紹介されました.

記事の詳細についてはこちらをご覧ください。

2012年6月1日発行の読売新聞にて
インプラントのトラブルについての調査報告が紹介されました。

記事の詳細についてはこちらをご覧ください。

2011年6月1日放送のNHKニュース「おはよう日本」にて
インプラントの重篤なトラブルが400件余り起きていたことが紹介されました。

番組の詳細についてはこちらをご覧ください。

2011年6月25日放送のNHKニュース「おはよう日本」にて
インプラントの事前検査が不十分だった調査報告が紹介されました。

番組の詳細についてはこちらをご覧ください。 2012年7月26日発行の読売新聞にて
インプラントのトラブルの対処法が紹介されました。

記事の詳細についてはこちらをご覧ください。

インプラントトラブルや失敗についての報道一覧はこちらをご覧ください。

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