天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年12月3日(3,456 日目)

48歳女性

しばらく前から下の前歯がずれてきて、そのせいなのか噛み合わせが悪くなり、顎関節症になっているとかかりつけの歯科医院で言われています。

顎関節症の症状は、顎の音がする程度で、そんなに気になるほどでもないのですが、顎の位置がずれているようで、最近顔の歪みが気になるようになってきました。

また、ずれてきた前歯が徐々に揺れるようになってきていて、その部分は歯周病になっていると、かかりつけの医院の先生から言われました。

ただ、顎関節症については、夜はめるマウスピースをするように言われ、マウスピースを作ってもらったのですが、ほとんど効果がわからず、途中で止めしてしまいました。

そして歯周病については、歯磨きをしっかりするようにと言われているのですが、頑張って歯磨きをしても、下の歯の揺れが改善される気配がまったくありません。

むしろ、最近は下の前歯の歯だけではなく、奥歯も歯茎が腫れるようになってきてしまい、本当にこのまま歯磨きだけしていればいいのか、とても不安になってきてしまいました。

また、歯周病が進行するにしたがって、顔の歪みもひどくなってきている気がするのですが、先生にその事を伝えても、様子を見るような事しか言われず、特に治療の提案などはないのです。

そこで、なんとかして歯磨き以外に歯周病の進行を止め、顔の歪みを治す方法はないものかと思い、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、やはり下の前歯と奥歯の所々には揺れが認められ、歯周病が進行しているような状態でした。

また、お顔全体が右側に歪んで、顎関節症にもなっている事も確認できました。

そこで、お口全体の噛み合わせを確認してみたところ、今まで奥歯に入れてきた被せ物などの噛み合わせの高さが低く、その影響で、お口全体の噛み合わせが低くなって、下の前歯と奥歯に過度な噛み合わせの力が集中する咬合性外傷になって歯周病が起こり、噛み合わせの前後と左右の不均衡によって、顎関節症にもなっている事がわかりました。

そこで、お口全体の噛み合わせ治療を行って、噛み合わせの不均衡を治し、顎関節症を改善させて、前歯と奥歯の歯周病の原因になっている咬合性外傷も解消する事にしました。



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