天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年11月9日(3,432 日目)

55歳女性

右下の奥から2番目の歯の歯茎が腫れてしまったため、家の近所でいつも行くかかりつけの歯科医院へ受診しました。

そしてレントゲンを撮って診てもらったところ、その歯は以前に神経を抜いて銀歯を被せていたのですが、根の内部が腐って根の先に膿が溜まっている事がわかりました。

そこで、銀歯を外して根の治療を行う事になり、根の治療のために3~4回通院しました。

そして根の治療は順調に終わったのですが、被せ物をする段階になって、先生から今回の歯も含めて上下左右の奥歯それぞれ2本ずつ、合計8本の銀歯がだいぶ古いので、セラミックに変えた方が良いと言われたのです。

実は、自分でも以前から、口を開けると奥歯が銀歯なのがなんとなく気になっていたので、良い機会かもしれないと思い、先生の言う通り銀歯をセラミックに変える事にしました。

ところが、セラミックの被せ物にする治療が終わった直後から、上の前歯に入れている8本の差し歯が下の歯と強く当たるようになってしまったのです。

それだけではなく、右側の奥歯の噛み合わせが強くなり、それとは反対に左側は浮いて噛み合わないような感じになり、噛んだ時に左右が不均衡になってしまいました。

先生にはその事を伝えたのですが、沢山治療をした後はよくある事で、新しい噛み合わせに慣れるまでの一時的な症状だから、しばらく様子を見るようにと言われました。

でも、いくら待っても症状は変わらず、徐々にどこで噛んで良いのかさえわからなくなってきてしまいました。

そこで、なんとかして噛み合わせを安定させる事ができないものかと思い、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、確かに上の前歯の差し歯は下の歯と強く当たっているようで、その影響で少し差し歯が動いていました。

また奥歯は右側の噛み合わせが強く、左側の噛み合わせが弱い事も確認できました。

そこで、お口全体の噛み合わせを確認してみたところ、今回銀歯からセラミックの被せ物に変えた上下左右の奥歯8本の噛み合わせの高さが低く、その影響で、お口全体の噛み合わせが低くなって、左右の噛み合わせのバランスが不均衡になっている事がわかりました。

そこで、お口全体の噛み合わせ治療を行って、噛み合わせの高さと左右のバランスを正常に戻す事にしました。



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