天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年11月12日(3,435 日目)

26歳男性

右上の奥から3番目の歯の歯茎が腫れてしまったため、家の近所の歯科医院へ受診しました。

そしてレントゲンを撮って診てもらったところ、根の周りが膿んで骨が溶けている事がわかりました。

その歯は以前に虫歯で詰め物をしている歯なのですが、診てくれた先生の話では、詰め物の下が虫歯になり、気が付かない間に神経まで虫歯が達して、神経が死んでしまっているとの事でした。

また、根の内部が腐って根の先から膿が出ている事で、周りの骨が溶けてしまった可能性が高いと言われました。

ただ、骨が溶けている範囲が広範囲に及んでいるので、根の治療をしても治る見込みが低いため、薬で腫れが引いたら抜歯した方が良いと言われてしまったのです。

でも、抜歯になってしまうと、その後の治療はブリッジになるそうで、ブリッジは両隣の健康な歯を削って銀歯を被せる事になるので、笑った時に銀歯が見えてしまいそうです。

ちなみにインプラントは骨の溶けている範囲が広いので、できるかどうかわからないとの事でした。

しかも、そもそも20代で歯を失うと、この先まだ長いのに、どうなってしまうのかまったく想像ができず、とても不安になります。

そのため、なんとかして抜歯しないで治療する方法はないものかと、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、右上の奥から3番目の歯は根の周りの骨が溶けていて、やはりレントゲン上では根の内部が腐って、根の先から膿が出ている可能性が高いと思われました。

また、骨の溶けている範囲が広いため、通常の場合は抜歯してブリッジになるような状態である事は間違いないように思われました。

ただ、CTスキャンで立体的に精密検査を行ってみたところ、根の治療を完全に行えれば、まだ治せる可能性が残っている事がわかりました。

そのため、根の治療を顕微鏡で行う根管治療専門医で治療を行い、抜歯しないで治療する事にしました。



患者さん日記アーカイブ 患者さん日記アーカイブへ