天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年11月15日(3,438 日目)

26歳女性

以前から口を開け閉めする時に、顎の関節がカクカク音がする時がたまにあったのですが、痛みなどはなかったため、そんなに気にはしていませんでした。

しかし、最近になって左顎の関節に違和感も感じるようになってきたため、家の近所の歯科医院へ受診しました。

そしてレントゲンを撮って診てもらったところ、顎関節症になっている可能性が高いと言われました。

診てくれた先生からは、噛み合わせの位置が少しずれて、顎の位置が左よりになっているので、噛み合わせを調整して顎の位置を戻せば、顎の関節の症状が軽減すると言われました。

そして、赤い紙と青い紙を使って、噛み合わせの状態を確認しながら、口の中を何か所も削って噛み合わせの調整をしてくれたのです。

ところが、治療が終わってみると、なんだか下顎を後ろにずらさないと噛み合わせができないような感じになり、普通に噛むと前歯だけが強く当たるようになってしまったのです。

そこで、1週間後の予約の時に、先生に状況を説明したところ、先生が赤い紙と青い紙を使って噛み合わせの状態を確認し、まだ調整が足りないようなので、少し微調整しますと言いながら、また口中の歯を少しずつ削られてしまいました。

しかし、2回目の調整の後も、噛み合わせが良くなる事はなく、むしろ最初よりも噛み合う位置がさらに奥になってしまい、どこで噛んでよいのかもわからないような状態になってしまったのです。

そこで、なんとかして噛み合わせの位置をよくできないものかと思い、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、やはり噛む位置が安定していないようで、前歯で噛んだり奥歯で噛んだりと、患者さん自身が迷いながら噛んでいるような状態でした。

そこで、お口全体の噛み合わせを確認してみたところ、口中を噛み合わせの調整のために削ったために、その影響で、お口全体の噛み合わせが低くなってしまっている事がわかりました。

そこで、お口全体の噛み合わせ治療を行って、噛み合わせの高さと位置を正常な状態に戻し、顎関節症の症状を改善する事にしました。



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