天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年11月18日(3,441 日目)

12歳男性

小学6年生の息子の前歯の一部が白く色が変わっている部分があります。

白く色が変わっている部分は小学校の低学年の時からあったのですが、そんなに目立たなかったのと、本人もほとんど気にしていなかったので、そのままにしていたのです。

ただ、先日、学校の友人から前歯が虫歯になっていると言われてから、本人がとても気にするようになってしまったため、家の近所の歯科医院へ一緒に受診してみたのです。

すると、診てくれた先生からは、白く色が変わっている部分は、虫歯ではなく、乳歯が永久歯に生え変わる時に、表面のエナメル質がうまくできなくて起こるエナメル質形成不全の状態で、通称、ホワイトスポットと呼ばれる物と言われました。

そして、ホワイトスポットの治療は、白い部分を削ってプラスチックを詰めるしか方法がないけれども、プラスチックが経年劣化するため、数年に1回の頻度で詰め治しをする必要が出て来ると言われたのです。

でも、そもそも虫歯でない歯を削ってしまうのは、今まで虫歯がなく、歯を削った事がないので、なんとなく躊躇してしまいます。

それに、詰め治す時に歯が削られる範囲が少しずつ広範囲になっていくかもしれないと言われ、それも将来的には不安です。

そこで、なんとかして歯を削らないでホワイトスポットがなくせないものかと思い、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、上の前歯2本には、やや目立つホワイトスポットが確認できました。

また、この状態では、通常の治療の場合、ホワイトスポットの白い部分を削り取って、プラスチックの詰め物をする以外の方法はなさそうでした。

しかし、患者さんは、歯を削らないでホワイトスポットを治す事を希望されていたため、プラズマレーザー治療で歯の表面処理を行い、オーラループというエナメル質を再生させる薬をイオン導入という方法で、歯に浸透させる治療法で、歯を削らないでホワイトスポット治療を行う事にしました。



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