天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年11月19日(3,442 日目)

45歳女性

上の前歯のプラスチックの詰め物が外れたため、家の近くでいつも行くかかりつけの歯科医院へ受診しました。

そしてレントゲンを撮って診てもらったところ、プラスチックの詰め物の下がむし歯になっている事がわかりました。

実は、上の前歯の6本は、すべて虫歯のためにプラスチックの詰め物で詰めていて、そのプラスチックが何回も虫歯が再発してしまい、再治療を繰り返しているのです。

また、再治療の度に虫歯を削って詰め物の範囲が広がるため、今では前歯6本がプラスチックの詰め物で継ぎはぎ状態になってしまっています。

ただ、今回は虫歯の範囲が広範囲に及んでいるので、先生から詰め物ではなくセラミックの被せ物の治療が必要と言われました。

そして、ついでに前歯6本を全てセラミックの被せ物にして、見栄えをきれいにする治療を勧められたのです。

自分でも、継ぎはぎの状態が気になっていたので、きれいになるならと思い、先生の提案どおり6本の前歯をセラミックの被せ物にする事にしました 。

セラミックの被せ物にする治療は、特に神経を抜いたりはしなかったので、3回くらいの通院で完了し、見た目は綺麗になりました。

ところが、差し歯自体が大きいようで、横からみると歯が大きくて上唇がもこっと盛り上がってしまいます。

先生にその事を伝えてみたのですが、しばらくすれば慣れるので、様子を見るようにと言われました。

しかし、数ヶ月経っても、差し歯の大きさに慣れる感覚は全くなく、しかも、被せ物の周りの歯茎が黒ずんできてしまい、歯茎を見せて笑う事もできなくなってしまったのです。

そのため、歯茎の色の事についても先生に相談しに行ったのですが、差し歯ではよく起こる事なのである程度は仕方ないと言われただけでした。

でも、このままでは、記念写真なども恥ずかしくて写せないような状況のため、なんとかして歯茎の黒ずみをなくせないものかと思い、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、上の前歯には差し歯が6本入れてありましたが、確かに差し歯の大きさが大きく、出っ歯のような感じになっていました。

また差し歯の周りの歯茎も、全体的に黒く変色している状態でした。

そこで、色々検査をしてみたところ、黒ずみの原因は、差し歯の内側に使われている金属のイオンが、歯茎に出て歯茎に着色が起きている可能性が高い事がわかりました。

そこで、金属を使用していないジルコニアオールセラミッククラウンに差し歯を入れ替え、歯茎の黒ずみの原因を取り除く事にし、併せて差し歯の大きさも出来る限り小さくして、唇が盛り上がらないようにする事にしました。



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