天野歯科医院 患者さん日記 Since2011年
2020年11月24日(3,447 日目)

40歳男性

子供の頃から虫歯になりやすい体質で、小学生の時には新学期の歯科検診で、毎年のように虫歯を指摘され、親といっしょに家の近所の小児歯科医院へ通っていました。

ところが、小学校の6年生の時に引っ越しをして、いつも行っていた小児歯科医院へ行けなくなってしまったのです。

そして、中学校の歯科検診でも、やはり虫歯を指摘されたため、引っ越し先の近くにあった別の歯科医院へ受診しました。

その医院の先生からは、右下の奥から2番目の6歳臼歯に詰めていたプラスチックの詰め物が欠けていて、その下が大きな虫歯になっていると言われました。

そのため、麻酔をして神経を抜く治療を行う事になったのですが、なぜか麻酔の効きが悪く、気絶しそうなくらい痛い思いをしながら、ほとんど無理やり神経を抜く治療をされたのです。

そんな経験から、それ以来、歯科医院に行くのが怖くなってしまい、どうしても歯科医院へ行けなくなってしまいました。

そして、虫歯が次から次へと出来ても、そのまま放置するようになってしまったため、今では奥歯はほとんど歯の原型がないほど、歯がくずれてしまい、前歯も虫歯と歯周病で、人前で歯を出してしゃべったり笑ったりする事もできないような状態になってしまいました。

実は、前歯が虫歯で折れてしまった時に、さすがに困ってしまい、近所の歯科医院へ恐る恐る受診したのですが、診てくれた先生から、全部の歯を抜いて総入れ歯にするしか方法がないと言われ、なかば逃げるように帰ってきたことがあったのです。

でも40歳になったばかりで総入れ歯になる事が想像ができず、なんとかして、総入れ歯以外の治療方法がないものかと思い、セカンドオピニオンの目的で来院されました。

お口の中とレントゲンを拝見すると、長年虫歯を放置してきた影響で、お口全体で虫歯と歯周病が進んでいて、前歯も歯が折れたり、揺れていたりと、人前で歯を見せる事ができないような、ひどい状態になっていました。

また、この状態では、通常の治療では、総入れ歯以外の選択肢はないように思われました。

ただ、ご本人が40歳そこそこで、総入れ歯になる事だけはしたくないとの事でしたので、短期間で噛めるインプラント治療を行う事にしました。



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